なないろ

月の雫

お初の作家を読みはじめました。
作家が選ぶ本ということを知り、読んでみたくなり昨夜から読み始めた「本心」かなり評判もよく、映画化も決まったとか、そこだけが気に入らないけれど(作家たるもの活字で勝負せよ。活字を映像化したもので活字を超えたものは私の記憶では皆無)

平野啓一郎さま
はじめまして。
貴方の作品が多くの読者に読まれていることは知っていましたが、読みたい欲求が湧かなかったのです。
それは作家には関係ない嫁がモデルだとか、住居が立派だとかの情報にうんざりしたからです。
作家にとって、そんな生きる術はどーでも良いことばかりが先行して耳に入ってきたからでもあります。
さて、プロローグから、流石読者を虜にする筆致を投げつけられて、「うっ!!」と後ずさりした私です。
冒頭から飛ばす作家さんにご縁がなかった読者でしたから。
芥川受賞作家の村田喜代子氏は最初の出だしは「そろりーっと」と指南書に書いておられます。
ゆっくりと小説の中に入ってゆくのもまた穏やかでゆとりの読書が出来ることは否めないでしょう。
でも、あなたの最初の出だしは大成功です。

「一瞬ごとに貴重なものを失っては、また、入れ違いに貴重なものになる」

一瞬、私の大好きな言葉。
それをどーんと書かれては次を読まないわけにはいかないのです。

「愛は今日そのもの(略)昨日のそれと同一視して持続する。鈍感さの故に? 誤解の故に? それとも強さの故に? 今日の愛もまた、昨日と同じではなく、明日にはもう失なわれてしまっているのだろうか?」
「だからこそ尊いのだと、あなたは言うのだろうか」

そこからまだ数ページしか読めていませんが、大方の女性が好まない母親への愛をここまでマザコン書きされると、作者の貴方を応援したくなる男性読者が増えるでしょう。
私は応援はしませんけどね。
ただ、読書意欲だけはそそられます。
読後感をここへ遊び心で書きたいと思っています。
小説は遊びだと多くの作家たちが認めています。
遊びなのだ。

途中感想
10ページ辺りからダレてきました。
つまり、読書意欲が半減し、ページをめくるのが億劫になってます。
面白い小説というのは、もう読む時間もなくなってきたという制限が掛っても尚、次のページをめくりたくなる。
それが私は「面白い」もっと言えば秀作だと思っています。
もう少し、この本に付き合いますが、投げ出すかもしれません。

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